【短編】鬼と千代の約束 第3話 穏やかな日々 きらきら、ころん。 硝子瓶に詰め込まれた、色とりどりの小さな星。 一目見てこれだと思った。 ◇「鬼さん、こんにちは」「……」「今日のはきっと、鬼さんも気に入ってくれると思います」 鬼さんに呆れたよ... 2023.06.26 2023.06.29 【短編】鬼と千代の約束
【短編】鬼と千代の約束 第2話 鬼さんとの出会い 「鬼さん?」 わたしと目が合うと、鬼さんは少し目を見開いた。「これは驚いた。俺が見えるのか」「はい」 わたしは首を縦に振った。不思議なものは見慣れているから、額に角があるくらいでは驚かない。「大人が言... 2023.06.25 【短編】鬼と千代の約束
【短編】鬼と千代の約束 第1話 本殿の裏側 頭上を見上げると、木の葉がそよそよと揺れている。 一度足を止めて、深呼吸してみた。新緑の若々しい匂いが胸いっぱいに広がった。 このまま木漏れ日を浴びながら日向ぼっこしたら気持ち良さそうだ。 誘惑を感じ... 2023.06.24 2023.06.25 【短編】鬼と千代の約束