鬼と千代の約束

あらすじ

 とある神社の娘として生まれた少女。周囲の人々は、その神社を曰く付きだと噂する。大人たちは少女に言った。「決して、本殿の裏側に行ってはいけないよ」と。七歳になった少女は、大人たちに言われ続けた忠告を破ることにした。

「鬼さん、あーそぼ」
「……また来たのか」

 これは、孤独な鬼とマイペースな少女の日々を綴った物語である。

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